今回ご紹介する4つの項目は、所謂「テーブルマナー」ではありません。
ここでお伝えしたいのは、いかに大人女性として振る舞えるか、です。
緊張する場面を、いかにスマートな身のこなしで乗り切るか、です。
レストラン編、スタートです。

テーブルの上・左右にたくさん並んでいるナイフ・フォーク・スプーン。
食事が進むにつれて「あれ？この料理にコレ？」と、だんだん分からなくなってしまう事、ありませんか？
サラダ・スープ・魚料理あたりは怪しくなりますよね。
「サラダはフォークだけ使うの？スープはスプーンだけだよね？魚は・・・ん？このちょっと変わった形のフォークかな？・・・え？これはスプーン？ナイフ？」とパニック。
ナイフも刃先がツルツルの物とギザギザの物と、先ほど出てきたスプーンなのかナイフなのか分からない物があり、どんどん混乱していきます。
パニックのまま使い進めると、「さすがにどう考えても一本足りない！！」というタイミングが来ると思います。
お肉料理の前、「さぁ、次のお肉を食べるフォーク（orナイフ）が足りないぞぁ。さぁ、どうする！？」と内心ヒヤヒヤしたご経験もあるのではないでしょうか。
でも、大丈夫です。洗練されたレストランでは、スタッフさんのサービスレベルも上級です。
サービスのプロは、そういったお客様のプチアクシデントに素早く気付き、対応する訓練を日々積み重ねています。
あなたが内心ヒヤヒヤしている事も、恐らくお見通しです。
安心してください。必ず次のお肉料理の前に、サッと補充してくださいます。
その時、「あ～～、助かった～～。」という気持ちは前面に出さず、感じの良い笑顔と会釈で対応しましょう。

テーブルマナーとは、そもそも「同じテーブルを共有する方たちと、同じペースで和やかに食事を愉しむ。」という事が大切です。
この概念から考えると、今の時代欠かせない必要な物だけれども、こういう場面では必要とされない物があります。
そう、スマホです。
ついつい、いつもの癖で、テーブルにポツンと置いてしまいますよね。
悪気がないのは分かります。でも、大人デートには相応しくない光景です。
ポツンと存在するソレによって、お互いの意識が無意識にスマホへ向いてしまうのです。
音を消していたとしても、ブルッと震えたら、やはり気になりますよね。
あなたが気を使ってスマホを確認しないとしても、パートナーは「見なくていいの？」と気になってしまいます。
美味しい料理に会話が弾んでいるタイミングにスマホがブルッとなると、何となく冷めてしまいます。
緊張して会話が弾んでいないタイミングでも、その場を愉しむ事よりもスマホをイジっている方が楽だと逃げてしまいます。
何気なく、「今何時かなぁ～。」とスマホで時刻確認なんてしてしまったら、もうスマートさなんてどこかへ行ってしまいます。
スマホは静かに鞄に忍ばせておくだけにしましょう。
スマホの確認は、パートナーやあなた自身が席を外すタイミングにしてください。

日本人は、エスコートというものにあまり慣れていません。
エレベーター・扉・椅子など、パートナーやお店のスタッフの方にエスコートされる場面があります。
そんな時、どうしても「すみません。気を使っていただいて・・・。」という思考になりがちです。
そうすると、ペコペコ・ヘコヘコと少々美しくない仕草になってしまいます。
こういう振る舞いは、日本人の奥ゆかしさや清楚さとして映らず、「慣れていないんだな。」という印象になります。
だからと言って、偉そうに「当たり前だ！」という態度が良いのではありません。
「すみません。」ではなく、「ありがとうございます。」という思考にチェンジ。
凛とした立ち振る舞いで、笑顔のアイコンタクトを残しましょう。

長くて美しい髪。緩いウェーブのかかったセミロング。長い前髪ラインで揃えたボブ。どれも魅力的な髪型ですよね。
でも、これらに共通するのは、食事の際に髪が前に落ちてくるという事です。
食事をしている間、お料理を口に運ぶ度に髪を気にしている仕草は、あまり素敵とは言えません。
その場で髪を結ぶ・耳に髪をかけるという対応でも問題ありませんが、事前に大人デートだと分かっているのであれば、家を出る前から髪形にも気を使ってみましょう。
普段髪をおろしている方がアップヘアにすると、ガラリと雰囲気が変わります。
耳やうなじがハッキリと見えていると、非常に色っぽく女性らしさが増します。
ボブの方は、隠れていた耳がハッキリと見える事でドキリとさせる効果があります。
顔周り・首元がスッキリしていると清潔感が出ますし、アクセサリーも力を発揮してくれます。

背伸びをするのではなく、焦らず落ち着いて、大人の空間を愉しむ為に試されてみては如何でしょうか。