東洋医学では、すべてを「陰」と「陽」にわけて考え、その中間である「中庸」の状態にもっていくというかたちで治療を行っています。
その際に、重要視しているのが食べ物の陰と陽です。
では、陰性食品と陽性食品は、どのように見分ければいいのでしょうか?
そのポイントをご説明します。

「陰性食品・陰性体質」「陽性食品・陽性体質」とは?

「陰性食品」

体を冷やす作用が高い。

「陽性体質」

色白で、冷え性。低血圧、低体温の傾向。
胃腸が弱い人が多く、下痢しがち。

「陽性食品」

体を温める作用が高い。

「陽性体質」

筋肉質で、活発。食欲旺盛で食べ過ぎの傾向あり。
高血圧で、便秘がち。

「陰性体質」の人は、「陽性食品」で体を温め、「陽性体質」の人は、「陽性食品」で体の熱を取ることが必要です。

女性の大半は、「陰性体質」の人が多く、女性の感じる不調は「冷え」からくるといわれています。
「陰性体質」の人が体を冷やす「陽性食品」をとれば、冷えはますます促進され、不調は悪化してしまいます。
健康になりたい、病気を防ぎたいのであれば、意識して体を温める「陽性食品」をとるようにしましょう。

「陰性食品」と「陽性食品」の見分け方

【1】 産地

熱帯地方でとれる食材には体を冷やす陰性食品が多く、寒い地方でとれる食材には体を温める陽性食品が多くなります。

バナナやマンゴー、パイナップルなどの南国の果物、熱い国には欠かせないカレーなどのスパイス、香辛料、コーヒーなどは陰性食品になります。

【2】 色

黒、赤、オレンジ、黄色などの暖色系の食べ物が陽性。
青、緑、白など寒色系の食べ物が陰性。
肉や魚はほとんどが陽性食品。
野菜は、根菜類は陽性、きゅうり、レタス、もやしなどは陰性となります。
また、マヨネーズ、白砂糖、パン、牛乳、豆腐などの白い食材は、ほとんどが陰性食品です。

【3】 かたさ(水分)

水分がすくなく、しまっているものは陽性、水分が多く柔らかいものは陰性。
水分の多い牛乳は陰性食品になりますが、水分を取り除きかたい状態になったチーズは陽性食品になります。

【4】 塩のきいたものは陽性食品

体を温める作用に優れた食品が「塩」です。
梅干し、しょうゆ、みそ、漬物、佃煮、メンタイコなど、塩分の多い食品はすべて陽性食品です。
東北地方の人たちが塩気の多いものを食べるのは、体を温めるためなのです。

また、水分の多い野菜に塩を振るとしんなりするように、塩には水分を追い出す力があります。

まとめ

陰性体質の人は、陽性食品を食べることが体を温めるポイントです。
とはいえ「コーヒーもやめられないし、トマトもスイカも好き!」という方も多いでしょう。
そんな時は、陰性食品を陽性食品に変換するワザを試してください。

① 熱を加える(煮る、炒める)
② 塩を加える(漬物にする、塩を振って食べる)

この2点です。

たとえば、コーヒーも、体を温める効果の高いシナモンを加えて飲めば、冷やし作用が緩和されます。
どうしても口にしたい時は、こうした工夫をしてから食べるようしましょう。

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ささ まりこ

東京生まれ東京育ちのコラムニスト。オーストラリアに留学し、ニューヨーク、ハワイ、イタリア、フランス、バリ島、中国、台湾など世界各国の海外旅行歴あり。
語学や海外の文化が好きで、将来の夢は海外移住♡執筆するジャンルは幅広くライフスタイル、ビューティー、仕事、恋愛など女性に役立つ情報を発信中。

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