料理に香りをプラスするハーブやスパイスの目的は、香りだけではありません。
古くから薬効にも注目され、その中には血行を促進したり、身体を温めてくれるものもあります。
今回は、冷え対策にぜひプラスしたい、ハーブ&スパイスをご紹介します。

身体を温めるハーブ・スパイス類

バジル

イタリア料理のほか、タイやベトナムなどの料理にも欠かせないバジル。
フレッシュなものには、カロテン、鉄が含まれ、サラダなどで野菜として食べることでも効果が得られます。

イタリアンパセリ

葉っぱに縮れがないパセリで、ヨーロッパではよく使われているハーブです。
ビタミンA・C・Eも豊富で鉄も多く、抗酸化作用にも優れた野菜です。
生のまま肉、魚料理に添えたり、サラダに加えてもOKです。

陳皮

みかんの皮を干したもので、中国では古くから健胃薬や冷え、風邪を予防する薬膳として使われています。
血行をよくして身体を温めつつ、同時に肉料理などの臭みを消す働きもあります。

山椒

強い香りと辛みで食欲を増進し、冷えの改善や緩和、殺虫、解毒効果などもあります。
生の芽や実をそのまま薬味として使うこともできるほか、干してひいた粉山椒は保存も効いて便利です。

シナモン

パウダーやスティックをケーキやお菓子に香りづけで使うだけでなく、風邪薬としても知られています。
毛細血管の血流を促し、身体を温めるスパイスとして、ミルクティーになどに入れても◎。

身近なハーブ・スパイス・香味野菜で血行を促進、冷えを予防!

野菜としてそのまま料理に使えるバジルやイタリアンパセリは、西洋の代表。
中国では、薬膳として知られる陳皮や山椒、肉桂(シナモン)が有名です。
コリアンダーや唐辛子なども温め効果があることで知られています。
これらのハーブやスパイスには、毛細血管を刺激して血行をよくしたり、強い抗酸化作用で血管をさびにくくするなど、直接的に体を温める力があります。

また、冷える要因を取り除いて間接的に身体を冷えにくくする食材もあります。
女性は、仕事、家事などをいくつもこなし、1日を通じて交感神経が働いているため、過緊張状態が続きがちですが、このようなストレスがスムーズな血行を妨げてしまいます。
ストレスを和らげ、交感神経、副交感神経のバランスを良好に保って、滞った血行を流してくれるのが、レモンの香りや、しそ、みょうがなどの香味野菜です。

おわりに

このハーブ、スパイスはこれ、といつも同じ使い方をするのではなく、いろんな料理に取り入れて試してみるといいですよ!
山椒なら、うなぎだけでなく、卵料理やゆでたての枝豆にまぶしても相性◎。
レパートリーが増えていくことで、料理の楽しみも倍増していきます。
特に寒くなる季節は、常にスパイスを常備しておくといいですね!

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