紫外線の量と強さ。

一年を通して、紫外線が一番強いのは真夏ですよね。ジリジリと痛みを感じるような日差しが照りつけていますからね。しかし、紫外線量はどうでしょう。『紫外線が強い=紫外線量が多い』と思っていませんか?実はそうではないのです。
この時期の紫外線量は、真夏をMAXとすると50%~70%です。思っていた以上に秋でも紫外線量は多いので、年間を通してあまり変わらないと分かります。そう考えると、モデルさんなどが一年中日焼け止めを塗って対策をされている意味が分かりますよね。

秋のサングラス対策。

秋でも車を運転している時など、眩しくてたまらず前が見にくいと感じる事はないですか?夏でもないのにどうしてこんなに眩しいのだろうと不思議に思われるかもしれませんね。でも、全然不思議な事ではないのです。不思議に思ってしまうのは、『紫外線が強い=眩しい』と考えているからだと思います。
紫外線と眩しさは、実は別物なのです。紫外線は目に見えないものなので、「紫外線が眩しい」とするのは違うのです。眩しさというのは、目に入ってくる光の量の事を言うのです。

そんな眩しさを軽減させる為に、サングラスを着用するのが手っ取り早いですよね。眩しさを緩和させるには色の濃いサングラスが良いと思いますよね。それは正解です。しかし、色の濃いサングラスを着用すると、目の瞳孔を広げてしまう為、紫外線を浴びやすい状態になってしまいます。UVカットが入っていないサングラスなら、より一層目が紫外線を浴びてしまいます。ですので、あまり色の濃くない・UVカットが入っているサングラスをチョイスするのが理想的です。

紫外線による目の病気。

秋は行楽シーズンで気候も良く、夏は暑くて外出を避けていた方も、外の空気を吸いたくなり、運動会・紅葉狩り・梨狩りなど、お出掛けの頻度が増えると思います。そんな時、真夏ではないからと紫外線が弱まっていると思ってケアをしない方が多いのではないでしょうか。そうやって紫外線対策を怠り、紫外線を浴び過ぎてしまうと、目の病気にかかってしまうかもしれないのです。

一番気をつけたいのが、白内障です。
白内障とは、カメラのレンズにあたる目の中にある「水晶体」が濁ってしまう病気です。正常であれば水晶体は透明なので光を良く通すのですが、水晶体が濁ってしまうと光が良く通らず、景色が黄みがかって見えたり・霧がかかったようなボヤけた感じで見えたり・距離感がつかみにくくなったりします。人によって、水晶体全体が濁る方・まばらに濁る方がいます。まばらに濁る場合、光が散る為に実際よりも眩しさを強く感じてしまうという症状もある為、先程の眩しさの話を読んで「明るい場所で、いつも人より眩しく感じているかも・・・」と思われる方は、もしかすると白内障にかかってしまっているのかもしれません。

紫外線による目の病気は他にも。

翼状片という言葉を聞かれた事はありますか?白内障に比べたら、聞き慣れない言葉ですよね。
翼状片とは、結膜が黒目に向かって三角状に出てくる病気です。黒目の一部に白いモノが被さっているように見えるので、「なんか変!」とすぐに分かると思います。この翼状片も紫外線と関係があると言われているのです。良性のできものなので痛みはないのですが、放置し続けると、視力の低下や乱視といった症状が出てくる事もあります。

兎にも角にも、見にくいなと思ったら眼科を受診される事をオススメします。

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