まさか!まだ使っているの!?第三弾!!正しい言葉のあれこれをご紹介。
今回は敬語や言葉使いなどと限定せず、言葉の全ての中から、正しい言葉のあれこれをご紹介したいと思います。
指摘されなきゃ気付かない。
みんなが使っている言葉だから、多数決方式の考え方で、間違っていたとしても、それが正解になってしまっている言葉がたくさんあります。
日常生活では大した問題ではないかもしれませんが、ビジネスシーンでは、やはり正しい言葉を知っておく必要があると思います。
もちろん、多数決方式なので、正しい言葉の方が間違いだと冷やかされてしまう場合もあるので、ムキになって押し通す必要があるかどうかは別としても、正しい知識を身につけておく事は、損ではありません。
言葉を勝手に切らないで~。
例えば、取引先の方から、あなたに向けて、お褒めの言葉を頂戴した時に使う言葉です。
「いやぁ~、○○さんはいつも仕事が早くて、我々も本当に助かっています。社内でも、信頼されていらっしゃるんでしょうね。」
「とんでもございません。」
よくある返答ですよね。お褒めの言葉をいただいた時に、「そうなんですよ。私、仕事できるんです。」とは、思っていても、なかなか口にはできないものです。
謙遜や恐縮をして、その感情に見合う言葉を選ぶと、「とんでもございません。」という言い方が、一番丁寧だと思っている方が多いと思います。
しかし、この言葉の元を考えてみると、少々おかしいなと気付いていただけると思います。
「とんでもございません」の元の言葉は、「とんでもない」ですよね。
「とんでもない」とそのまま口にしてしまうと、丁寧な印象を与える事ができません。なので、皆さんは「ない」を「ございません」に変換して、丁寧に聞こえるようにしているのです。
しかし、この「とんでもない」という言葉は、「とんでも」と「ない」が切り離されて作られている訳ではなく、「とんでもない」で一つの言葉なので、「ない」を「ございません」に変えてしまうのは、勝手に言葉を切ってしまっている事になるので、正しいとは言えないのです。
正しくは、「とんでもないことです」「とんでもないことでございます」なのです。
しかし、時代というものが、間違った言葉を正しい言葉として認めさせる事もあり、「とんでもございません」も、その言葉の一つです。
本来の正しい使い方は上記の通りなのですが、「とんでもございません」も、使用可の正しい言葉として認められています。
ですので、これからも「とんでもございません」を使っていただいても問題はないのですが、本来の正誤を知っておく事は必要かと思います。
勝手に字を抜かないで~。
若い方が、言葉を短くして、独自の言葉を生み出し、日本語なのに意味が全く分からない言葉で会話をしているのを見聞きされた事があると思います。
よく考えれば、我々も、そんな時代がありましたよね。
親から「それ、どういう意味?」と聞き返された事がありましたよね。同窓の中でしか通用しない言葉なのに、最先端であり、誰もが知っていると思い込んで使っていた事を思い出します。
前振りが長くなってしまいましたが、若者ほど言葉を短縮する事はなくても、今でも自然と言葉を短くして使っている言葉がある事に、皆さん、気付いていらっしゃいますか?
「ら抜き言葉・表現」という言葉を聞いた事はありませんか?
言葉の通り、「ら」を抜いた言葉の事を指します。
例えば、「見れる」「食べれる」「出れる」などです。
この三つの言葉は、ら抜き言葉なので、正しくは、「見られる」「食べられる」「出られる」なのです。
一文字ですし、日常会話では、そこまで神経質に考える事はないかもしれませんが、上司以上の例えば役員クラスの方と待ち合わせをしていて、役員の方が待ち合わせの時間よりも早くあなたを迎えに来たとします。
「早く仕事が片付いてね。約束の時間より早いけれど、○○さん、今から出られるかね。」
「かしこまりました。すぐに出れます。準備致します。」
「そうだ。出る前に、あの資料を確認しておきたいのだが、今見られるかね。」
「はい、見れます。すぐに用意致します。」
「○○さんは、魚は食べられるかね。」
「はい、食べれますが、なぜでしょうか?」
「打ち合わせの後、先方と会食になりそうなんだ。同席できるかね。」
「はい、お供させていただきます。」
ら抜き言葉以外は、とても丁寧で、ムダのない会話なのですが、このように、ら抜き言葉を連続して使ってしまうと、人によってはさすがに気になり、「ら抜き言葉を使うような社員を、打ち合わせに連れて行ける訳がないだろ!もう一度、研修を受けなさい!」と注意されるかもしれません。
そういう意味じゃないんだけどな~。
とある芸人さんについたキャッチフレーズにより、見聞きする事が多くなった気がする一つの言葉があります。
それは、「破天荒」という言葉です。
芸風が豪快で乱暴である事から、破天荒というキャッチフレーズがついたように記憶をしているのですが、破天荒という言葉の意味を調べた事はありますか?
漢字の印象だけで、「破天荒=豪快・乱暴」という意味を受け入れていませんか?
正しい「破天荒」の意味は、誰もしなかった事をするさまを指します。
ですから、豪快・乱暴という意味ではないのです。
確かに、前代未聞という言葉を連想すると、豪快という言葉にぶつかるかもしれないので、こういう間違いというか勘違いが起きたのかなと想像する事もできるのですが、本来の意味は違うという事を知っておいていただきたいです。
最後に・・・
知らずに使っている方・知っているけれど使っている方、両方いらっしゃると思います。
慢性的に多くの方が間違いを正しいと思って使っているので、そのままで良いのかもしれませんが、やはり、知識として持っている事は、女性としての知性がランクアップするので、知識を見せびらかす為ではなく、一つの自分磨きとして、覚えておいていただければと思います。
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