私たち人間は、自ら糖質をつくりだす力をもっています。
体内に糖質が足りなくなったとき、生命の維持に必要な一定の血糖値を維持していくために、肝臓でブドウ糖を生み出すのです。
これを※「糖新生」といいます。
※糖新生…動物がアミノ酸などの糖ではない物質から糖(グルコース)をつくること。
血糖が低下した場合などに起こる、肝臓機能のひとつ。

たんぱく質であるアミノ酸等を材料に体内で糖をつくるしくみですが、糖新生が起こると脂質代謝が高まり、体脂肪燃焼の絶好のチャンスとなるのです。
じつは糖新生が起こるのは、空腹時、絶食時、睡眠時など、血糖値が大きく下がっている“飢餓モード”のときです。
どうしようもない空腹感が訪れたら、「今こそ体脂肪がエネルギーに変わっている!」と思ってください。

お腹が空いたときに糖質を摂らない!

空腹状態のときに、どんな食事を摂るか?
これが、代謝アップできるかどうかの、大きなカギを握っています。
空腹時というのは、基本的に血糖値が下がっている状態です。
ここで「体が糖質を欲しがっている!」とあわてて麺類やパン、お米など糖質まみれの食事を投入するのは間違っています。

お腹が空いて低血糖に陥っているときは、おにぎりやパンなど手軽に摂れる炭水化物でエネルギー補給をしたくなりますが、そこをグッとガマンしてください。
このときこそストックしている脂肪を使うタイミングだからです。
ここで糖質を摂ると血糖値が上昇し、体はすみやかに糖質を消費しようと「糖質代謝モード」になり、肝心の脂質代謝をストップしてしまいます。
体を脂肪燃焼モードにする「糖新生」を促したいのであれば、糖新生の材料となるたんぱく質や脂質、ビタミンやミネラルなど、糖質以外の栄養素をチョイスするようにしましょう。

「朝のフルーツは金」はウソ!?

空腹は、糖新生を起こす絶好のタイミングです。
それにもかかわらず、外から食べ物を通して糖が入ってきてしまうと、脂質代謝モードがストップし、せっかくの痩せチャンスが失われてしまいます。

とくに寝起きは、糖新生のスイッチが一番入りやすい状態です。
糖質の多いフルーツ、食パンを食べる…、これほどもったいないことはありません。
体が欲しているのは、糖質そのものではなく、体内のエネルギーを使いやすくするための材料であるたんぱく質や脂質、ミネラル、ビタミンです。

おわりに

いかがでしたか?
空腹は実は絶好の痩せチャンスだったんです!
お腹が減ったときは、糖質が多い食品は選ばないようにすることがポイントです。
ちなみにどうしても夜中にお腹が空いてどうしても眠れないときは、納豆がオススメ。
糖質は多くないので、血糖値が急上昇することもないのです。

また、“空腹タイムが長すぎても太る”ということはありません。
大切なのは空腹時に何を食べるかが重要といえるでしょう。

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